文部科学省/JST「共創の場形成支援プログラム
(COI-NEXT)」 2023-2032
リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」
共創拠点(慶應義塾大学×鎌倉市)ターゲット2
産学官民が連携し、循環型社会の新たな担い手
を育て、
教育カリキュラムをつくりあげていく
プロジェクトです。
「消費者」から「循環者」へ
ものを消費したあと再利用することなく廃棄する経済をリニアエコノミー(直線型経済)といいますが、使い捨てを前提としていたこれまでから、資源を地球にかえしたり、未来にのこしたり、社会でまわしたり、よりよい循環のしくみをデザインしなおす、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への転換に向けて世界は大きく変わろうとしています。
一人一人が「循環者」になれるまちのしくみとは、一体どのようなものだろう?市民の生活や社会全体の循環を考えていたら、生き物のような形になりました。それがカタツムリダイアグラムです。
カタツムリダイアグラムは、人口20万人の中都市に適した循環のしくみや指標を鎌倉を最初の舞台とし、その後世界に広げていくための日本初の社会実験です。
よきことはカタツムリのごとく進む。
こたえのない課題だからこそじっくりと時間をかけて、おとなも子どももみんなで「循環者」になれる、そんな教育をいっしょに実践していきませんか?
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ex:企業による製品の“水平リサイクル”への貢献
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ex:複数の材料ブレンドにより
長寿命化してまちの遊具や建築部材・公共財を製作 -
ex:堆肥化により鎌倉野菜を栽培
慶應義塾大学田中浩也教授×鎌倉市教育長岩岡寛人氏
対談動画
プラスチックの
これまでとこれから
1869年印刷工のジョン・ハイアットさんによってそれまで高価だった象牙のビリヤード玉の代替素材として開発されたものが世界で初めてのプラスチック製品とされています。第二次世界大戦で金属類が不足したことをきっかけに、安くて使いやすいことから日用品の代替素材としてまたたく間に浸透していきます。その後も多種多様なプラスチックが次々に生み出され、大きな産業となって私たちの生活を便利で豊かなものにしました。現在では世界中に広がったプラスチックによる被害が地球上のあちらこちらでおこっています。
一方で私たちの暮らしにはなくてはならない「エッセンシャルプラスチック」という考え方があります。人の命を救う医療用品、食料を長く保存させる容器、ライフラインを守るケーブルなどがそれらに当たります。世界中の課題を解決するべく、同じ素材で何度も転生をくりかえす水平リサイクル技術や、生分解性プラスチック、代替素材の開発なども進められています。これまでのプラスチックを「使い捨てるもの」からより長く使うために「循環させるもの」へと、ひとりひとりの意識や社会のしくみをアップデートさせる必要があります。
わたしたちの
地球とまちの課題
毎年推定800万トンのプラスチックごみが陸の河川から海に流出しており、2050年には魚の量を超えると予測されています。これまで多くの廃棄プラスチックごみを海外に輸出していた日本ですが、他国が輸入を全面禁止したことから国内での処理をすることに。国土の小さな日本はプラスチックを含めた多くのごみを焼却していますが、国内の埋め立て処分場が2040年には満杯になり、このままではごみの行き場がなくなってしまいます。
一方地域に目を向けると、わたしたちの住むまち鎌倉では、市内に1つある焼却炉が2025年には稼働を停止します。複数の自治体で広域連携をしても次々と寿命をむかえる焼却炉の出現は、これからどこのまちでも起こりうることなのです。
3R活動に加えて、今後はより高度な分別行動や資源循環が鍵となります。
さぁどうする?わたしたちの暮らし。
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